全住戸高階高住宅の集住見学
2016年 10月 16日
先週末、全住戸高階高住宅の集合住宅を見学してきました。
教え子が初めて担当した物件です。
高階高住宅というのは、通常のマンションは階高が2.7~3.0mなのですが、ここでは私の目測で3.6m程あり、高い天井を持つ部分と、ロフトもしくは床下収納を部分をつくって、空間の広がりと収納を面積以上に確保する形式のことです。
外壁のアーチ部分がロフトになっています。天窓が設けられており、アーチ面の内側を自然光で照らしています。ロフトが外部化しているような視覚効果があります。
バルコニーに向かって大きく開いたサッシと、バルコニーの外側に外壁を穿つ開口。外部にもう一つの部屋があるかのような視覚効果。十字のアイアンフレームをそれぞれの開口に設けることで、奥行き感を強調しています。
半壊上がったところに洗面室。半階上がって腰窓だから、リビングの視線を切りながら開放的な洗面室が出来ています。高階高であることのメリットを最大限に利用したプランニングです。
デザイン性の高いプロジェクトに恵まれたということを教え子本人は理解しているかどうかは判りません(笑)が、途中からご案内下さったオーナーさんとのやりとりを見ていると、しっかりコミュニケーションを取って現場をやり終えたようで、なかなか大したものです。
(白崎泰弘)