アップルストア表参道店、ぱっと見ですが。。
2015年 05月 08日
根津美術館の後、原宿駅に向かう途中でアップルストアの横を通りました。
「天井が高くてガラス張り」というのが一般人の印象だと思うのですが、建築をやっている人間が見ると、ただ事ではない「天井が高くてガラス張り」なのです。実にあっけらかんと出来ている。ちょっとやそっとじゃ、この「あっけらかん」はできません。
ここでは、構造だけに絞りますが、
店舗の奥の部分は裏方のボリュームなのですが、そこから柱を出し、売り場スペースに片持ちの梁を出しているのは容易に想像できます。でも、それだけでは、構造体として不安定で、道路側のガラスの挙動範囲が大きくなってしまうはずです。判りやすく言うと、地震や台風でガラスも揺れるでしょうし、内部でぎしぎし構造体が揺れるのが身体感覚で判ってしまうはずなのです。
どうやっているのだろう?と、ガラスをよく見ると、ガラスのカーテンウォールと直角に入っているガラスのスチフナー(短冊状のもの)との間に、PC鋼線が入っています。これで引っ張りに働く力に対して拘束しているとお見受けしました。門型の構造体になることで、L型よりもはるかに安定します。って違うかな?
(白崎泰弘)
by seeds-archi
| 2015-05-08 22:15
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