家づくり学校・建具見学

昨日は、家づくり学校2年の建具見学で、秩父と拝島の工場を4つ見て回りました。





ここでは、自分の備忘録として。




栗原木工所さんで入れているNC加工機。NC加工機とは数値入力による加工のこと。


デザインが自由曲線など数値入力の難しいものは、設計者からCADデータをもらい、NC専用のCADに変換してから機械に入力するそうです。


3Dプリンターみたいなものかというと、それはちょっと違います。加工する相手は木材なので、目に逆らって刃を入れると、けば立ったり、細部がかけたりします。木目を見ながら刃を逆回転させなければなりません。「後は機械が勝手に」というわけにはいかないのです。


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障子をメインとする畑産業さんでは、面白いものを見せてもらいました。



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右に行くほど、組み方が複雑になります。一番右は、外そうとしてもなかなか外せません。



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この複雑な格子とまったく同じで、部材メンバーが細くピッチが粗くなったのが、障子の組子です。「素組み」(すぐみ)というのだそうです。





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阿部興業の今成さんが、建具の木取りを教えてくれました。建具は柾目でとらなければならないので、柱・梁のとりかたは違う。ロスを少なくしようするが、それでもロスは多くなるとのこと。写真では見にくいですが、なるほど、見込みが大きくなるとてき面にコストに響く理由がわかります。





格子戸、框戸をメインとする下雲木工所さん。



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縦羽目板の玄関扉の上部を見せてもらいました。9ミリの羽目板に雇い実。力骨の縦材にはLVL(単板積層材)を使って狂いを少なくするのだそうです。





家づくりの会がとてもお世話になっている荒川木工所さん。

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これは溝をつくときのカンナだったそうです。今はほとんど機械。複雑なカンナは砥石も専用の砥石を自分で作らなければならず、大変だったそうです。





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ベテランの職人さんが私たちのために即興で簡単な障子戸をつくってくれました。にこにこ説明しながら20分ほどでつくってしまいました。さすが職人技です。





写真は、ほぞの部分をかな槌で叩いて「木殺し」をしているところ。組んでから、同じところに水を含ませます。



かな槌で繊維をつぶし、ほぞ穴に差し込む。その後、水を含ませるとオスの部分は膨張し、ほぞ穴の周囲は水を含んで元に復元しようとするので、ほぞが抜けにくくなるということのようです。



1日で4つの工場。濃密な見学となりました。



いつも学校に協力してくださる、荒川木工所の荒川義昭さん、阿部興業の今成真一さんには、本当に感謝です。
(白崎泰弘)


by seeds-archi | 2014-09-21 21:52 | Diary

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