その家族にとっての「普通の家」

b0383324_22560813.jpg




 私たちがお客様と初めて接するとき、ヒアリングリストを見せながら職業や家族のことをお聞きします。いろいろなお客様がいて、すべての項目を埋めようとしてくださる人、自分の名前だけで会社も家族のことも言わない人。本当に様々です。



 戸建住宅の設計は、マンションの設計とは大きく違ってきます。 マンションはどんな入居者が入るか判りませんから、アンケート等からどんな間取りに人気があるかを分析し、組み立てていきます。それは、個々の入居者のことを考えない設計です。 建売住宅もそうです。
もう少し言及すれば、設計プラン集を見せて「これだけプランがあるから、選べるでしょう」とするハウスメーカーも、入居者の個性を考えずに設計しています。





一方で、具体的な敷地と具体的な家族がいて、そこからスタートする設計は、全然違ったものになります。十人十色とはよく言ったもので、「普通の家族」とか「標準的な家族」というのは、まずありません。後片付けの仕方、洗濯物のルールなど、その家族が「当たり前」「普通」と思うことが、他人から見れば普通ではなかったりします。



“当たり前”“普通”と思う生活、それがライフスタイルと呼ばれるものになるわけですから、それを充分に把握した上で、その家族だけの“普通”の家をつくりたいと思うのです。
(白崎泰弘)


by seeds-archi | 2012-03-05 11:25 | Essay

一級建築士事務所シーズ・アーキスタディオの日々の出来事など


by Seeds Archi-studio
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31