木造のスケルトンリフォームについて #2

前回の続きです)


増築しなくても、軽微な間取りの変更の場合でも、当時の確認申請図書・壁量計算書が必要です。木造の場合、
どの壁が構造として計算に入っているのか確認したいです。 一般に木造のほうがリフォームが簡単だと思われがちですが、私から言わせれば、まったく逆で
す。木造の壁は筋かいの入っているところだけが構造というわけではなく、構造合板などによって構造壁にする例が多くあります。見た目では判らず、確認申請
図書がないと判断しにくいです。
むしろRC造のほうが判断しやすいです。RC以外は壊しても大丈夫ですし、RCの壁でも、構造なのかそうでないのか判断できます。

リフォーム業者さんの多くが、木造はリフォームが簡単だと言います。時には、建築家でさえそういうことを言います。
ですが、それは、木造はのこぎりで簡単に切れるから言ってるだけであって、構造的な見地ではありませんので、ご注意ください。





■断熱材について
昭和55年から断熱材が入っている住宅を優良住宅として公庫が使える制度が始まりました。そのときの断熱材は、今の次世代省エネ基準の1/3以下です。 
ということは、逆に考えれば中古を買って充分な断熱をしたいと思うと、慎重な断熱設計が必要になります。


外周側の壁を外して断熱材を入れ直すのか、あるいは、部屋が狭くなっても、断熱ボードを内側から貼り付けるのか。。
床の方はもっと難しく、基礎断熱という、外気を遮断する方式をとるのか、基礎立ち上がりに換気口を設けて基礎空間の通気をよくする代わりに床下直下で断熱
を施すのか。。これは、どっちが正しいかではなく、床暖房の有無や、現状に合わせるとどっちにしたほうがコストを抑えられ、断熱設計として合理的であるか
なのです。


そんなこんなで、「木造の中古を買ってリフォームすれば安上がりに新築同然」という発想は「あり」だと思いますが、その場合は、専門家による十分な検討を待ってから購入したほうがよいと思うのです。
(白崎泰弘)


by seeds-archi | 2010-03-21 14:31 | Essay

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