1日で4つの見学会

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          (上)アルテック阿部勤さんの混構造住宅



先々週の土曜日は、3つの、正確には4つの建築を見てきました。





午前中に行ったのは、白崎治代が住宅設計を学んだアルテックの設計によるものです。アルテックには代表が2人いて、今回の住宅は阿部勤さんが手がけたも
の。延床は40坪ほどの中庭型住宅。住まい手はなんと7人の大家族です。一つ一つの部屋は決して大きくありませんが、中庭に向かって開放的になっているの
で、せまくは感じられません。外部を住宅のまん中に挟むことで、外部越しに家族の様子を確認しあうことになります。

成熟した家族同士の距離感。

都市の一部を切り取ってきて、ぎゅうっと圧縮したような住まいの風景が展開されるのだろうと感じました。



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         (上)坂倉事務所によるRC造の住宅



2つ目は、私がお世話になった坂倉建築研究所の設計によるものです。 通りからは比較的閉鎖的な表情とし、隣接する美術館の庭に面して思いっきり開放的にした住宅です。
2人住まいで100坪をゆうに超える床面積。非日常的空間の連続です。 

常識的な建築部品を徹底的に排除したディテールは、住み手の美意識に応えるための所作なのでしょう。
住むための器と言うより、美意識を高めるためにこの空間に住まう、といった感じです。

家族構成も延床もあまりに対照的な住宅ですが、実は、アルテックの代表は、坂倉建築研究所のご出身です。どちらの住宅も建築家としての力量を十分に感じさせてくれるものでした。

2つ目の住宅を見に行った後、近くの岡本太郎記念館に立ち寄りました。岡本太郎の自宅兼アトリエを増築して美術館にしたものです。
実はこの自宅兼アトリエもまた、坂倉建築研究所によるものです。コンクリートブロックを2層分積んだ上に、飛行機の羽根の断面をイメージさせる鉄骨屋根がふわりと乗った形態は、半世紀以上前の当時の建築技術を思えば、かなり画期的なことだったのだと思われます。
私は何回か訪れていましたが、スタッフの上條が元々美大の彫刻科出身であるので、ぜひ見せたいと思いました。
これが3つ目の見学。



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                 (上)青山にあるAO。高層デザインの新たな潮流。



最後は、青山通りにある「AO」の見学。これは、上條が日本設計のCADオペとして現場に携わっていたので、案内してもらうことにしました。
上層部のオーバーハングは最大13mはね出しているとのこと。

ここ数年で、高層ビルのデザインも新たな潮流が起きていることを改めて実感。



(白崎泰弘)


by seeds-archi | 2009-08-19 10:42 | Diary

一級建築士事務所シーズ・アーキスタディオの日々の出来事など


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