
豊かな家って何だろうと考えます。
工夫いっぱいの間取り、完成度の高いデザイン、高気密・高断熱、これらを積み重ねていっても「豊かな家」を定義することは難しいでしょう。
家の「豊かさ」の決め手は、結局は住み手がそう感じているということだと思います。そして、それは、住み手のライフスタイルや考え方によるところが大きく、一設計者の力の及ぶところではないのだろうと思います。
でも、住む人がその家に「豊かさ」を見出すためのお手伝いなら、きっとできると信じています。
私たちは、暮らしがより楽しくなるようなお手伝いとして、「ちょっとした遊び」を「おまけ」に付けたいと思っています。
「雨露しのぐ」という住居本来の目的からしてみると、遊びの部分はまったく必要のないことです。遊びは無くても家は「家」であり、十分暮らしていけます。でも必要のないことに楽しみや意義を見出してしまうのが日々の暮らしであり、遊びのあるなしで、暮らしの豊かさに大きな差がでるのではないかと思っています。
「ちょっとした遊び」は、ちょっとだからこそ、住み手の心をくすぐります。

私たちがどんな「おまけ」を住み手の方に提供しているか、これからシリーズにして紹介していきます。
(上の写真)街中で買ったものや、頂いたもの。お気に入りのものは、お気に入りの場所に飾りたい。
(下の写真)お手製の照明器具。A2サイズのワーロン紙1枚でつくりました。