杉板の色サンプルつくってみました
2017年 10月 20日
(とある塗装屋さんが有料で通販にしていましたので、無料サンプルを頂けるのは設計事務所の特権かも)
実験のポイント
・杉の源平(赤みと白太が交互に出ているもの)に、どの色を塗ると目立たなくなるか
・窓の額縁に使う米栂にできれば同じ色を塗りたいが、どの色が適切か
・使おうとしているワンコートオンリーは重ね塗りをすると、どの程度木目がつぶれてしまうか
塗ったのは3色
・シーダー(和名:杉)
・パイン(和名:松)
・ヘムロックファー(和名:栂)
その3色を実験してみたのが、下の写真。
左から、杉の源平素地。黄色のテープをはさんで、米栂にシーダー、パイン、ヘムロックファーを塗ったもの。杉の源平にシーダー、ヘムロックファーを塗ったもの。杉の準不燃処理材にシーダー、パインを塗ったもの。
杉の源平に対して、ヘムロックファーだとうっすら赤白が感じられる。米栂に対してはヘムロックファーが一番木目が感じられる。米栂は目が素直で大人しいため、シーダーを塗ってしまうと遠目からは塗りつぶしているように見える。
という結果でした。
杉の源平に対して、ヘムロックファーだとうっすら赤白が感じられる。米栂に対してはヘムロックファーが一番木目が感じられる。米栂は目が素直で大人しいため、シーダーを塗ってしまうと遠目からは塗りつぶしているように見える。
という結果でした。
後は、実際に使うところの自然光の量などで印象が決まってきますので、現地確認の上で決定です。
また、オスモのリーフレットにも書いてありましたが、伸びが良く、少量でもしっかり色がつく印象でした。ワンコートオンリーはまさに品名通りで、重ね塗りしなくて十分と思います。
ところで。 一般の人が、木の種類を思うとき、何となく色でイメージしていないでしょうか?
杉はなんとなく黒っぽい色、パインや松はなんとなく明るく黄色っぽい、など。
ところで。 一般の人が、木の種類を思うとき、何となく色でイメージしていないでしょうか?
杉はなんとなく黒っぽい色、パインや松はなんとなく明るく黄色っぽい、など。
それは、塗装メーカーが、各色に番号の代わりに木の名前をあてがったことと一致します。
実は、杉は上の写真のように素地は源平で入ってくることが多く、米松などはうっすら赤味を帯びたものが納品されてきます。
一般人の木に持つ色のイメージは、実は塗装メーカーの影響を受けている?とか、素材の特徴を色で覚えてしまうということはそれだけ「色」は大事な感覚なんだろうな、などと思いつつの作業でした。
(白崎泰弘)
実は、杉は上の写真のように素地は源平で入ってくることが多く、米松などはうっすら赤味を帯びたものが納品されてきます。
一般人の木に持つ色のイメージは、実は塗装メーカーの影響を受けている?とか、素材の特徴を色で覚えてしまうということはそれだけ「色」は大事な感覚なんだろうな、などと思いつつの作業でした。
(白崎泰弘)
by seeds-archi
| 2017-10-20 23:38
| Diary